【名称】西表石垣国立公園 西表島
【おすすめ度】★★★★★5
【見れた動物】ナナホシキンカメムシ、ヤエヤマツダナナフシ、サキシマキノボリトカゲ、チャイロマルバネクワガタ、カンムリワシなど。
【ポイント】原生林やマングローグといった亜熱帯の豊かな生態系が広がる西表石垣国立公園最大の島。イリオモテヤマネコなどの貴重な動物が生息。
【料金】各施設やツアーにより異なる。
【アクセス】東京から飛行機で3時間で石垣島へ。石垣港からフェリーで約50分。
【公式サイト】https://www.env.go.jp/park/iriomote/index.html
※2023年10月
2023年10月末、前回の石垣島、黒島訪問からわずか一か月半しかたたないうちに八重山諸島に戻ってきました。
今回の目的は西表島での動物観察!
日本最後の秘境ともいわれる西表島でも素晴らしい出会いがたくさんありました。
西表島とは
世界遺産西表石垣国立公園の中で一番大きい島が西表島。
面積の8割以上が亜熱帯の森であり、日本最大級のマングローブ林や板根が特徴的で固く、以前は船材として使用されていたサキシマスオウノキなど、壮大なジャングルが広がっています。
このジャングルにはイリオモテヤマネコを代表に、西表島にしかいない、八重山諸島にしかいない固有種が数多く生息しています。
石垣港からフェリーで約50分、島に近づくにつれ雨が降ってきました。
神秘的な雰囲気に包まれた島の姿はまさにジュラシックパーク!
耳から聞こえるジョン・ウィリアムズによるWelcome To Jurassic Parkが気分をさらに高揚させてくれます。
西表野生生物保護センター
島に到着し、バスでまず向かったのは西表野生生物保護センター。
イリオモテヤマネコやカンムリワシといった動物の保護拠点であり、また島民や観光客に向けて普及啓発活動を行っている施設です。
空から海までの生態系が美しく描かれた壁面や貴重な剥製、思わず試したくなる仕組みによって、西表島について楽しく学ぶことができます。
館内の中心にイリオモテヤマネコの剥製があり、それを囲むようにイリオモテヤマネコについてのあれこれが詰まった展示物があります。
イリオモテヤマネコとは
ネコ科ベンガルヤマネコ属イリオモテヤマネコ。
ライオンやベンガルトラ、イエネコよりもずんぐりむっくりな姿をしているこのネコは、西表島にのみ生息する肉食獣であり、その生息数はたった100匹ほど。
絶滅危惧種最高位のⅠA類、国指定特別天然記念物に指定されています。
数だけをみると少ないですが、西表島の面積とイリオモテヤマネコの行動やテリトリーを考慮すると妥当な数とのことです。
この数を守るためにセンターや住民が日々活動しています。
・センターの目的はあくまでも保護と維持、繁殖は今後もしない。
・保護した時も人慣れを防ぐために、扉の開け閉めを工夫している。
・ヤマネコ緊急ダイヤルは24時間受付。
・島内100ヶ所以上にアンダーパスを設置。
・月一回で運転注意マップを作成。
・家猫の飼育ルールの策定。(決して飼っていけないわけではない。)
といったことを行っています。
センターにてこれらをわかりやすく理解することができ、真摯に取り組んでいるなと強く印象に残りました。
ピッキオの活動同様に、心から素敵だなと思いました。
御礼:お忙しいのにもかかわらず快くご説明いただきましたスタッフ様ありがとうございました!おかげさまで興味深い話をたくさん知ることができました。
西表島ナイトツアー専門店Asante
西表島に来た最大の理由がAsanteのナイトツアー!
ガイドの堀井さんのおかげで、これぞ西表島といえる貴重な動物をたくさん発見することができました!
Asanteツアーの素晴らしいポイントは、
・堀井さんの豊富な知識とコミュニケーション力
・堀井さんの準備力
・出会えた動物リストの共有いただける
です!
詳しくはこちらの記事をぜひ読んでください。
ピナイサーラの滝とマングローブカヌー
Asanteナイトツアーの翌日は宿泊をした民宿マリウド主催のピナイサーラの滝 カヌー&トレッキングツアーへ。
気持ちの良いマングローブカヌーと心洗われるピナイサーラの滝の絶景とともに、この道中でもたくさんの動物との出会いが!
サキシマキノボリトカゲやチャイロマルバネクワガタ、滝の上に住むショキタテナガエビや文字通り殻に毛が生えているクロイワオオケマイマイなど、固有種をたくさん見つけることができました。
そしてなんと、カンムリワシ幼鳥も発見!
カヌーに乗りながらも周囲をよく見ていた自分を褒めようと思います。
ツアーの帰りには「図鑑を着る」がコンセプトのTシャツショップA PICTURE BOOKへ。
もちろんカンムリワシTシャツをゲットしました!
まとめ
大自然が生み出す神秘的な光景と独特な動物に心奪われた西表島への旅。
日中も常にあたりに目を配らせ、セルフナイトツアーもしたのですが、残念ながらイリオモテヤマネコには出会えずでした。
いつの日かでばったり出会えることを望んでいます!
また今回の旅のもうひとつの目的であったマンタダイビングも悪天候のため実施することができませんでした。
心残りがまだまだたくさんありますし、プチ八重山病を患ってしまったようなので、必ず再訪したいと思います。