【名称】西表石垣国立公園 石垣島
【おすすめ度】★★★★☆4
【見れた動物】カンムリワシ、セマルハコガメ、アオウミガメ、オオジョロウグモなど。
【ポイント】亜熱帯ならではの自然が広がる日本最南端の国立公園。旅の玄関口となるのが石垣島。ドライブ、マングローブカヌー、星空観賞、ダイビングといったアクティビティの際に野生動物観察も堪能できる。
【料金】各施設やツアーにより異なる。
【アクセス】東京から飛行機で3時間。
【公式サイト】https://www.env.go.jp/park/iriomote/index.html
※2023年9月
のんびりとした時間が流れ、日々の喧騒を忘れさせてくれる沖縄。
日本を代表するリゾート地である石垣島一帯は日本最南端の国立公園に指定されています。
沖縄島(メインの島)には何度も訪れていますが、今回沖縄の離島に初上陸しました。
マリンアクティビティやグルメ、買い物はもちろんですが、少しあたりを見回すだけで個性豊かな動物に出会える、とても素晴らしい自然がそこにはあります。
本記事では石垣島で出会えた動物たちを紹介します!
西表石垣国立公園とは
西表島、石垣島を中心に、その周りの島々および海域によって構成される西表石垣国立公園。
マングローブやサンゴ礁といった亜熱帯ならではの自然が広がり、豊かな生態系が育まれています。
そこに暮らすのがイリオモテヤマネコやカンムリワシといった希少な固有種たち!
特別なツアーに参加しなくとも、たくさんの種を観察することができます。
西表石垣国立公園の玄関口となるのが石垣島。
石垣港から西表島や黒島、竹富島などへのフェリーが発着します。
船のチケットを買ったり、アイランドホッピングができたり、各種ツアーに参加できたりする旅の仕方はガラパゴス諸島に似ているなと思い懐かしくなりました。
石垣島で出会えた動物たち
石垣島でまずやってきたのが八重山の家並みを再現したテーマパークである石垣やいま村。
なぜかリスザルが70匹ほど放し飼いになっているゲージもありますが、見逃せないのが園内の茂みと隣接する名蔵アンパル!
再現された漁師の民家の石垣と茂みの間を覗き込むと、国の天然記念物であるセマルハコガメが休んでいました。
名蔵アンパルはラムサール条約に登録されたマングローブであり、数種のシオマネキやカニなどを観察することができます。
マングローブでの観察は干潮時がおすすめ!潮汐カレンダーは必ずチェックしましょう!
次にやってきたのが世界で最も美しいヤシと称されるヤエヤマヤシがある米原ヤエヤマヤシ群落。
異国のジャングルを彷彿させる散策路を歩いている時に見つけたのはオオジョロウグモ。
日本最大のクモであり、手のひらとほぼ同じくらいの大きさがあります。
大きいため身体の隅々まで観察しやすい!
もちろん巣も大きく頑丈で、魚をすくえるほどの強度があるそうです。
近くにあるヤシをテーマにしたサタケ八重山ヤシ記念館はディープな情報満載でとても面白かったのでこちらもおすすめです
カンムリワシ登場
日本国内の野生動物で最も出会ってみたかった動物のひとつが西表島と石垣島にすむカンムリワシ。
八重山諸島の食物連鎖の頂点であり、名の通りのカンムリと白と黒の美しい羽を持つ猛禽類です。
リゾート開発で生息地を奪われ、またロードキルによって殺められている結果、日本において近い将来に絶滅する危険が極めて高い絶滅危惧種ⅠA類に指定されています。
石垣島には100匹前後しかいないと言われており、僕の旅の中でも超希少種な存在!
注意喚起の看板がある道路をドライブしながら、注意深くあたりを観察していましたが、上空にいるのはカラスばかり。
空港に戻る時間がせまり、最後に訪れたパイナップルジュース屋で一休みをしていると、遠くの方にカラスとは違うシルエットの鳥が電柱の上で休んでいるのを発見。
50mちかく距離があったのですが間違いなく猛禽類だと思い、少しずつ歩いて近づいてみると大正解、カンムリワシでした!
すぐに飛び立ってしまいましたが、そのおかげで美しい羽ばたきを見ることもできました。
飛んでいる姿はまるで鳳凰のよう。
空を舞うようにどこかへ向かっていきました。
日常では感じないけど動物観察においての“運”はかなり良い方だと思います。
また、遠くのカンムリワシを見つけた自分の腕に思わず自画自賛してしまいました。
海の中の様子
石垣島ではエジプトのダハブ依頼4年ぶりにダイビングにも挑戦しました!
一応オープンウォーターのライセンス保持者ですが、耳抜きが不得意で激痛が走るため避けていたのですが、いい機会だと思い参加。
予想通り耳抜きに苦戦しましたが、スタッフのおかげもあり落ち着いて海の中を観察することができました!
アオウミガメよりもナマコやカサゴに興味深々だったのですが、アクションカメラを忘れるという大失態を犯したため写真が取れなかったのが悔やまれます。
今までは陸中心でしたが、今後たまには海の中へと繰り出します!
まとめ
足元には小さなシオマネキがせっせと動き回り、茂みにはトカゲやカメが身を隠し、頭上にはカンムリワシが悠々自適に飛ぶ石垣島。
視線が忙しい日々でしたが、大満足の滞在となりました。
黒島編へと続きます。
西表島編はこちら。