台湾/台北市立動物園~木漏れ日の中で暮らすボンゴと絶滅危惧種パンゴリン~


【名称】台北市立動物園(Taipei Zoo)

【おすすめ度】★★★★☆4

【見れた動物】パンゴリン、ボンゴ、モウコノウマ、オオアリクイ、アメリカビーバーなど。

【ポイント】世界で初めてパンゴリン(センザンコウ)の繁殖を成功させた動物園。暑い場所だからこそ木陰が多く作り出されているほか、水場も充実している。

【料金】100TWD≒479円

【アクセス】台北MRT文湖線動物園駅徒歩すぐ。

【公式サイト】https://www.zoo.gov.taipei/

※2024年4月

Taipeizoo_bear

まだ4月末というのに31℃もある台北。

加えて亜熱帯気候特有のジメジメとした湿気の中では歩くだけで汗をかきます。

沖縄での所用を済ませ、ヨーロッパへと向かうトランジットの道中に、行ってきました台北市立動物園!

日本の動物園では見ることのできないボンゴが一番のお目当てだったのですが、とても素敵な園でした。

台北市立動物園とは

Taipeizoo_gate


1914 年設立と100年以上の歴史のある台北市立動物園はアジア最大規模都市型動物園。

広さは約165haで上野動物園の約12倍、ディズニーリゾートの約2倍、ちょっと急ぎ目に回っても3時間かかりました。

この広大な敷地に約400種の動物が気候区分で分けられたエリアで暮らしています。

世界一密猟される哺乳類と言われる絶滅危惧種パンゴリン(センザンコウ)の保全や飼育で有名であり、世界で初めて繁殖に成功させた園です。

園内の至るところにパンゴリンが隠れていますので、ぜひ探してみてください。

Taipeizoo_pangolinphone
ゲート付近にあったパンゴリンの公衆電話

また園が行っているサステナブルな取り組みがしっかりと、場所によっては面白おかしく伝えられていました。

雨水や動物のうんちの再利用など、無駄を少なくする努力をしています。

うんちについてのあれこれがトイレの外壁に大きく書かれていました

アクセスとおすすめの周り方


台北MRTの動物園駅からすぐなのでアクセスは簡単です。

トランジットで降り立った桃園空港からは桃園空港MRTと台北MRTを乗り継ぎ1時間半ほど。

台北駅からは30分ほど、もう一つの主要空港松山空港からは乗り換えなしで行くことができます。


エントランスからは真っ直ぐメインの道があり、向かって右側に動物エリアが集結しています。

奥に行くほど勾配がきつくなるので、おすすめとしては一番最深部まで園内列車(5TWD)で行き、下りながら周るのがいいと思います。

僕は全部歩いたのですが、暑さと湿気、広さで想像以上に疲れました。

木漏れ日が美しい園内

暑さが嫌らしい台北だからこそかと思いますが、園全体的に高い木々を設置することで、飼育場にも人の道にも木陰をうまく作り出していました。

Taipeizoo_African Elephants
アフリカゾウ

湿気はやむを得ないですが、日差しが当たらないだけでもかなりマシ。

飼育場はさらに植生豊かで、木陰だけでなく茂みや洞穴、日よけとして使用できる人工物が充実していました。

オオカミやヒグマなど中型大型動物の飼育場には水を全身で浴びることのできる巨大な水場も設置されています。

Taipeizoo_Gray wolf
ハイイロオオカミ

滝や滝つぼ、川や水路など、風景としても美しい。

暑さからいつでも逃げられる環境があるのは、とても素敵な工夫です。

Taipeizoo_Asian Black Bear
ツキノワグマ

ちなみに無料の給水機が園内に点在しているため、人間も水に困ることはありません!

売店やショップもかなりの数ありました。

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ぬるま湯やお湯もでます

パンゴリンの絶滅を止めるために

哺乳類でありながら固い鱗を持つ鱗甲目パンゴリン(センザンコウ)。

その鱗や肉は身体に良いという迷信による密猟、生息地の縮小、野犬の被害などから、現存8種すべてが絶命危惧種という悲しい事実があります。

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パンゴリン飼育舎の入り口

台北市立動物園はパンゴリンの保全活動を最前線で行っているほか、繁殖や飼育の方法を世界中の動物園に伝えています。

パンゴリンの暮らしに合わせた飼育場や似た動物との比較、置かれている状況や保護保全活動についてなど、ありとあらゆる展示があります。

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パンゴリンの生態に熟知した園だからこその飼育舎

「台北市立動物園や台湾の活動はまだまだパンゴリンの絶滅スピードに追い付いていない。」というメッセージからスタートするパンゴリン飼育舎。

ぜひ多くの方にパンゴリンという動物を知ってもらい、正しい理解を深めてほしいです。

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お休み中のパンゴリン

日本では現在、上野動物園のみで観察することができます!

“森の魔術師”ボンゴ

台北市立動物園に来た最大の理由がボンゴ。

アフリカの深い密林に棲む草食動物であり、風景に溶け込むための縞模様と、密林内の移動がしやすいよう他のアンテロープよりも短く進化した脚が特徴です。

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計5頭観察することができました

敵の気配を感じるとすぐに逃げることから“森の魔術師”という異名を持っています。

木漏れ日に照らされた赤茶のボディと白くて細い縞模様がなんともアーティスティック。

まるで赤茶のキャンバスに白い絵の具が垂れる現代アートのようで美しい。

Taipeizoo_bongo1
絵になるボンゴの身体

野生を見に行く方法を調べたこともありますが、なかなか難しそうでしたので、動物園で生きている姿を拝むことができて嬉しかったです。

イラストの比率高めの看板

各動物の前に掲げられている看板には大きめイラストが描かれており、視覚的に面白いものでした。

基本的には繁体字と英語併記であり、日本語表記はありません。

(カピバラやペンギンには一部の動物には動物名のみカタカナ表記がありました。)

ですがオオアリクイは大食蟻獣、キンカジューは蜜熊、コアラは無尾熊など、その漢字で表すのかという新たな発見ができるのが、漢字がわかる訪問者の特権。

繁体字名で動物を当てるクイズ大会をしてみたいなと思いました。

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ビーバーは河狸

飼育している動物についてだけでなく、同じ仲間や似ている動物を比較し説明しているものが多めでした。

また、日差しを避けられる場所が多いからこそ、「ここにいるかも!」と教えてくれる便利な看板もありました。

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どこにいることが多いかを教えてくれます

台北中心地からのアクセスが良く、緑が豊富な台北市立動物園。

都市型動物園ではないと言ってもいいほど広大であり、お散歩場所としてもおすすめです。