【名称】プラハ動物園(Zoo Praha)
【おすすめ度】★★★★★5
【見れた動物】ニシローランドゴリラ、ジャガランディ、オオミミギツネ、キイロマングース、フィリピンヤマアラシなど。
【ポイント】世界最高の動物園や世界の美しい動物園のランキングの常連園。飼育だけでなく研究や保護にも力を入れている。アフリカサバンナを筆頭に混合展示が見物。
【料金】330CZK≒2,198円
【アクセス】
Nádraží Holešovice駅から112番バス。
【公式サイト】https://www.zoopraha.cz/
※2024年5月
ミュンヘンのヘラブルン動物園の後、一旦ドイツを離れやってきたのはチェコのプラハ。
「百塔の街」と称され街並みが世界遺産として登録されている音楽の都です。
僕はヨーロッパで一番綺麗な街だと思います。
直行便も出ているので3泊5日あれば日本発着て充分に観光可能ですので、ぜひ行ってみてほしい。
ちょうどプラハ国際マラソン開催日だったので、たくさんの人が集まっていました。
石畳は走りにくそうでしたが、美しい街並みを駆け抜けて行くのは気持ち良さそうです。
スタートと共に流れ始めた名曲ヴルタヴァで優雅な気持ちになった後、到着したのはプラハ動物園。
プラハ動物園とは
1931年オープンのプラハ動物園。
58ヘクタールという広大な土地に650種以上の動物が暮らしており、プラハ中心部にも負けず劣らず綺麗に整備されていました。
プラハ動物園は飼育展示に加えて、動物の研究や保護に尽力している園です。
生息地に動物園チームが赴き、現地と協力し直接的な活動をしています。
モウコノウマ、ニシローランドゴリラ、エジプトワシ、ガビエル、タスマニアデビルなど、5大陸で調査研究を行い、保護や繁殖を推し進めています。
繁殖した動物を野生に放つこともあります。
だからこそだと思いますが、他の動物園にはない調査研究に関する情報掲示が多かったです。
また、動物だけでなくそこに暮らす人々の文化や歴史についての展示もありました。
普及活動もしっかり行われています。
園内の様子
実は7年ぶり2度目の訪問となるプラハ動物園。
前回訪問した際は特にメモを残していませんでしたし、画像が全て消失するという不運もあったので、あまり覚えていませんでした。
唯一記憶に残っていたのは、かなり坂を上ったこと。
その記憶は間違いありませんでした。
プラハ動物園は世界一高低差がある動物園といっても過言ではないと思います。
園内は丘の上と下エリアに分かれており、有料リフトが設置されるほど高低差があります。
丘の上にはアフリカサバンナを筆頭にアジアゾウや2024年3月ゴビ砂漠ゾーンがあり、丘の下にはライオンや鳥類、小動物が暮らしています。
そして、斜面もうまく利用し、バーバリーシープやアイベックスを飼育しています。
噂によると一周周るのに10km以上は歩くことになるそう。
時間に余裕をもって訪問しましょう。
混合展示
プラハ動物園に来たらぜひ混合展示を楽しみましょう!
混合展示とは複数の動物を同じ場所で一緒に飼育すること。
平川動物園のカピバラとブラジルバク、ときわ動物園のコツメカワウソとボンネットモンキーなど、日本でも取り入れている園はありますが、海外動物園、特にプラハ動物園は混合展示が多かったと感じます。
中でも見応え抜群なのは、アフリカサバンナ。
キリン、シマウマ、ダチョウ、セーブルアンテロープ、ブレスボック、リーチュエとなんと7種の草食動物が勢ぞろい。
まるで本当のサバンナのようです。
また上記の写真はウッドデッキから撮ったものなのですが、そのウッドデッキはヨーロッパハタリスのことを考えて建設したとの情報掲示がありました。
実際に小さくてすばしっこい野生のヨーロッパハタリスが草食動物の間をウロチョロしてました。
その隣にあるのが、ニシローランドゴリラとアビシニアコロブス舎。
ゴリラと他の動物と一緒にいるのは初めて見ました。
お互い特に干渉せず、結構な距離を取っていました。
他にも、アカカワイノシシとキタタラポアン、ビントロングとビロードカワウソなどが混合展示となっていました。
素人意見としては、あるエリアを分割して2種でわけるより、1つのエリアに2種でするほうが動けるスペースがとれますし、飼育員の掃除の負担が減るので混合展示は良い方法だと思います。
動物同士のコミュニケーションも観察することもできますしね!
珍獣が勢ぞろい
多種を飼育している園はどうしても鳥類が多くなってしまうと思いますが、プラハ動物園は哺乳類両生類爬虫類もかなりの種数がいたのが印象的です。
ヤマアラシだけで4種もいたので驚きました。
個人的に珍しいなと思ったのを一挙公開します。
まずはコモドドラゴン!
名前は知っている方多いのではないでしょうか。
この後、ベルリン動物園やアントワープ動物園でも出会えましたが、プラハ動物園の個体がダントツで大きかったです。
ちゃんと見たのは僕も初めてだったのですが、予想以上に大きく、ふらっと出会いたくないなと思いました。
続いてはタイラ。
木登りも地面を動くのも得意なため、全フィールドで餌をとることが可能という説明がありました。
こちらも名前は知っていたのですが、初めましての出会いでした。
他にも、ジャガランディ、オオミミギツネ、キイロマングース、フィリピンヤマアラシ、ローランドアノア、ターミンジカ、Barbary striped grass mouse(日本語名わからず) などなど。
次から次へと新しい出会いがあって、動物図鑑の中を散策している気持ちになりました。
世界最高の動物園や世界の美しい動物園のランキングで常にランクインするプラハ動物園。
その理由がわかりましたが、散策はとても大変なので一日がかりでの訪問をおすすめします。