ベトナム/サイゴン動植物園~アジア最古の動物園には珍獣が勢ぞろい~

シカとヌーの混合展示

【名称】サイゴン動植物園(Saigon Zoo and Botanical Gardens)

【おすすめ度】★★★★☆4

【見れた動物】クロアシドゥクラングール、インドシナトラ、アジアフサオヤマアラシなど

【ポイント】たくさんの緑に包まれたアジア最古の動物園。動物園のスーパースターから珍獣まで、多種多様な動物が勢ぞろいしている。


【料金】60,000VND≒367円


【アクセス】ホーチミン(Ho Chi Minh)よりバイタクにて約15分

【公式サイト】https://saigonzoo.net/

※2023年6月


ベトナム南部の大都市ホーチミン。

首都ハノイよりも活気溢れる街と言われているベトナムの経済の中心地です。

かつてはフランス領であったため、お洒落でクラシカルな建物が観光地として成り立つ一方で、

商売をする人々、むき出しの電線、数え切れないほどのバイクなど、アジアらしい、そしてベトナムらしい雰囲気が広がっています。

アメリカの大手旅行メディアConde Nast Travelerが10 cheap places to visit in Asia in 2023にベトナムを選出したこともあり、欧米人の観光客が多々見受けられました。

そんなホーチミンにはアジアで最も古い動物園があります。

それがサイゴン動植物園です!

サイゴン動物園_ゲート

Contents

サイゴン動植物園とは


アジア最古の動物園であるサイゴン動植物園は日本の江戸時代中の1864年に開園。

ベトナム戦争も乗り越え、来年には160周年を迎えます。

日本最古の動物園である上野動物園は1882年開園のため、18年先輩です。

動物園、植物園、そして遊園地が混ざった施設であり、住民の憩いの地となっています。

入園料は60,000VND。

子ども料金はなく、身長によって入園料が変わります。

外国人料金もありませんでした。

入園口で園内マップを貰おうと思ったのですが、なんとQRのみでした!

サイゴン動物園_マップ
マップの販売すらありませんでした

ペーパーレス化が世界的に進む中で、日本の動物園でも行っているところがあります。

緑豊かなサイゴン動物園

世界でも6番目に歴史のある動物園ということで、動物はただ檻に入れられている古い形の施設を想像していましたが、園内そんなことありません。

もちろんシンプルコンクリートの展示場もありましたが、遊び心万歳のツキノワグマ舎、充分な広さがある4種の鹿とヌーの混合展示など、工夫が凝らされた場所が多々ありました。

サイゴン動物園_クマ
森の中の秘密基地みたい

日本の都市型動物園と似ています。

ただ日本の都市型動物園と圧倒的に違うのは緑の豊かさ!

多種多様な植物があるほか、緑のカーテンのように配置されている場所もあり、熱帯雨林を歩いているような感覚に包まれます。

サイゴン動物園_緑のカーテン
あたり一面に植物が

過去訪れた国内外動物園の中でもトップクラスに一杯です。

東南アジアの直射日光を遮ってくれるため、とても過ごしやすい!

スプリンクラーも稼働しており、暑さ対策は万全でした。

同じ種を隣合わせで飼育

アジアゾウやキリン、シロサイにライオン、チンパンジーにオランウータンなど、動物園のスーパースターが勢ぞろいするサイゴン動植物園。

園内を周っていると面白いことに気がつきました。

ビロードカワウソ/コツメカワウソ

サイゴン動物園_カワウソ
隣のコツメが気になるボビロードカワウソ

アカアシドゥクラングール/ハイアシドゥクラングール/クロアシドゥクラングール

サイゴン動物園_ラングール
ハイアシドゥクラングールとクロアシドゥクラングール

ほかにも、インドシナトラ/ベンガルトラ/ホワイトベンガルトラ、カバ/コビトカバ、4種のシカの混合展示、

といったように同じ種の動物を隣合わせで飼育されていました!

それぞれの違いをその場で比較することができるため、とても魅力的です。

希少種と珍獣が勢ぞろい

サイゴン動植物園には希少種と珍獣が勢ぞろいしています。

ここで伝えたい希少種とは、もちろん絶滅危惧種という意味合いもありますが、日本の動物園での飼育数が少ないという意味です!

ジャコウネコやユキヒョウ、フィッシングキャットやアカアシドゥクラングールなど、日本全国に散らばっている珍しい動物が一堂に会しています。

さらに海外動物園の醍醐味、日本国内の動物園では見ることのできない動物もたくさんいました!

前述のハイアシドゥクラングールやクロアシドゥクラングール、ビロードカワウソにインドシナトラ。

サイゴン動物園_インドシナタイガー
インドシナタイガー

そして中でも感動したのがアジアフサオヤマアラシとの出会い

その名の通り、長い尾の先のふさふさな毛が特徴的なヤマアラシです。

サイゴン動物園_アジアフサオヤマアラシ3
アジアフサオヤマアラシ

恥ずかしながら存在すら知らなかったので、なんだこいつ!と仰天しました。

背中にはヤマアラシらしく鋭い毛が生えている一方で、顔周りはすっきりしておりネズミに似た顔でした。

シルエットはなんだかアンキロサウルスにも似ています。

サイゴン動物園_アジアフサオヤマアラシ2
恐竜にいそう

まだまだ世界には知らない動物がたくさんいるなと実感し、改めて動物観察の旅は面白い!と思いました。

まとめ

アルゼンチンのルハン動物園以来、3年ぶりに訪問した海外の動物園。

中心地からもほど近く、動物園に普段行かない人も動物園マニアの人も充分に楽しめる動物園でした!

緑が多く、暑さをしのぐ場所としてもおすすめです!