【名称】ラバト動物園(JARDIN ZOOLOGIQUE DE RABAT)
【おすすめ度】★★★★★5
【見れた動物】アトラスライオン、シロサイ、アフリカゾウなど。
【ポイント】野生下では絶滅したアトラスライオンを保護・繁殖させた動物園。飼育場がとても広々としており気持ちの良い環境で動物達が暮らしている。
【料金】50DH≒563円
【アクセス】ラバト(Rabat)市内中心部よりタクシーにて15分。
【公式サイト】https://www.rabatzoo.ma/
※2019年7月
アフリカの国の中でも日本人の人気の高い国モロッコ。
青い街シャウエンを始め、世界遺産のフェズやマラケシュなど、夫婦旅や女子旅でも人気な場所です。
これらの街に比べて特別目立った観光地でもモロッコの首都ラバトですが、世界的に素晴らしい動物園があります!
メルズーガのサハラ砂漠キャメルツアー前にやってきたのがラバト動物園です!
ラバト動物園とは
ラバト中心部から南に16kmの場所にあるラバト動物園。
首都ということだけあってフェズやマラケシュ、カサブランカからの公共交通機関も頻繁しており、アクセスしやすいです。
この動物園の最大の特徴は野生下ではすでに絶滅したライオンの種、アトラスライオンが飼育されていることです!
絶滅したアトラスライオン
現在、生存しているライオンはアフリカのサハラ砂漠以南に住むアフリカライオンとインド西部のインドライオンの2種のみとなります。
しかし、長い歴史を遡ると、もう1種類のライオンが生息していました。
そのライオンこそがアトラスライオン(別名バーバリーライオン)
北アフリカのアトラス山脈付近の森林に生息していたライオンで、体長はライオンの種の中で最大の4mにもなり、たてがみは黒く胴まで達するほどでした。
ネコ科のなかでも最大の大きさであったといわれています。(現在はアムールトラ)
剣闘士×ライオンといった古代ヨーロッパの決闘や由緒正しい家柄の紋章に描かれているのはアトラスライオンです。
また、映画ライオンキングの悪役であるスカーのモデルでもあるとのこと。
モロッコサッカー代表の愛称もアトラスライオンズ(Atlas Lions)です。
そんなアトラスライオンですが、アトラス山脈の開発やヨーロッパからの入植者による狩猟のターゲットとなり、1900年代前半に絶滅が宣言されました。
しかし、時は過ぎ21世紀。
王族ムハンマド5世の私的動物園に純血のアトラスライオンが飼育されていることが発見されました。
彼は、忠誠心の証として献上されたアトラスライオンをプライベートで飼育しました。
そしてこの純血のアトラスライオンを保護すべく建設されたのが、2012年に開園したラバト動物園です。
開園後、繁殖にも成功し、現在32頭のアトラスライオンが暮らしています。
また、繁殖成功のおかげで、ドイツのノイビート動物園やチェコのドブール・クラーロベ動物園でもアトラスライオンを見ることができます。
こういった特別な動物に出会えることも世界の動物園の魅力の一つです!
ゆったりとしたラバト動物園
最大の見どころはアトラスライオンですが、動物園としても素晴らしい空間が広がっていました。
各動物が過ごす飼育場がとても広大でゆったりとしています。
1頭(1匹)あたりの面積は、世界の他の動物園よりも広いと感じました。
土地柄決して緑豊かではありませんが、中には奥行きがわからない程広大な飼育場もあり、とても気持ちいい環境で動物が過ごています。
また清掃も行き届いており、綺麗に整備されていました。
料金もそんなに高くないので、訪れる人のほとんどは地元の方です。
英語を話せるスタッフはいないようでしたが身振り手振りでなんとかなります。
僕は大きなバックパックを背負った状態だったのですが、事務所内に手招きされてわざわざ置かせてくれました!
レストランやお土産店(閉まってました)もしっかりありました。
まとめ
女子旅、バックパッカーでもトップクラスの人気を誇る国ですが、この動物園を訪れた人はほぼいないはず。
それほど知られていない場所ですが、貴重な経験になることは間違いありません。
穴場の動物園ですが、僕が訪れた中でも、特におすすめしたい動物園の一つです。
モロッコに訪れた際はアトラスライオンに会えるラバト動物園に行ってみてはいかがでしょうか?