オランダ/ブライドープ動物園~ロッテルダムのゲーム風解説板~


【名称】ブライドープ動物園(Diergaarde Blijdorp)

【おすすめ度】★★★★☆4

【見れた動物】ゲラダヒヒ、キリン、コモドドラゴン、ガラパゴスゾウガメなど。

【ポイント】ヨーロッパ最大級かつ最も美しい園のひとつ。生態展示とGeozooが取り入れられており、雰囲気の良い動物園。RPG風の解説板がとてもユニーク。

【料金】29,50€≒5,065円

【アクセス】ロッテルダム中央駅から徒歩10分。

【公式サイト】https://diergaardeblijdorp.nl/

※2024年5月


3園1施設を訪問したドイツを後にし、隣国オランダへ。

格安交通機関でお馴染みのフリックスバスのネットワークがすさまじく、ヨーロッパはどこへ行くのも簡単です。

首都アムステルダムを素通りし、オランダ第二の都市ロッテルダムへやってきました。

世界屈指の港を持つ港湾都市はとてもお洒落であり、ロッテルダム中央駅やキューブハウスなどスタイリッシュな建物が並びます。

ロッテルダム駅から歩いて15分の好立地に、ヨーロッパ最大級かつヨーロッパで最も美しい園のひとつと称されるブライドープ動物園があります。

オランダ ブライドープ(ロッテルダム)動物園のゲート
オランダ ブライドープ(ロッテルダム)動物園
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ブライドープ(ロッテルダム)動物園とは

世界最古の動物園のひとつであるブライドープ動物園のオープンは1857年。

160年以上の歴史がありますが何度か移転や改修をしているため、園内は比較的新しい建物が多くとても近代的です。

生息環境を再現する生態展示と地域ごとにゾーンを分けるGeoZooが採用されており、ここに500種以上の動物が暮らしています。

ブライドープ動物園:北アメリカゾーンのバイソンとプレーリードッグ
北アメリカゾーンのバイソンとプレーリードッグ

モダンかつ緑豊かであり、清潔感や開放感を兼ね備えていることから、ヨーロッパで最も美しい園のひとつにと言われています。

オランダ国内では一番人気の動物園とのことです。

ゲーム風の解説板


アドベンチャーワールドを彷彿とさせる巨大な駐車場と正面ゲートから園内へ。

北アメリカやオーストラリアなど計7つのエリアに分かれており、ヘランブル動物園同様に世界中を旅している感覚で動物観察を楽しめます。

観察路がとても整っており、アップダウンはほぼなく、歩きやすかったです。

ブライドープ動物園:立派なヒトコブラクダ
立派なヒトコブラクダ

僕の目を真っ先にひいたのは各動物の解説板デザイン!

写真やイラスト、文字の配置も工夫された解説板はまるでゲームキャラクターのステータス画面のようです。

ブライドープ動物園:コモドドラゴンの解説板
コモドドラゴンの解説板

強さ弱さで表しているわけではありませんが、人との比較や、大きい数値を見ると、自分が魔王を倒す際にはどの動物を連れて行こうかという妄想が生まれました。

一部に手書き風のフォントを使用しているのも、独特の味わいがあります。

ブライドープ動物園:解説板の写真を撮っていたら私も映してとあらわれたアカカワイノシシ
解説板の写真を撮っていたら私も映してとあらわれたアカカワイノシシ

視覚的に面白く、わかりやすくてとても良いなと思いました。

また、妊娠期間が掲載されているのも珍しいと感じました。

解説板は各園によって特色が表れやすいものですので、ぜひ注目してみてください。

ブライドープ動物園:冒険に連れていきたい動物を選びましょう
冒険に連れていきたい動物を選びましょう

サステナブルなキリン舎

ブライドープ動物園の中で最も広いゾーンがアフリカです。

キリン、クーズー、シマウマ、ダチョウが混合飼育されている広大なサバンナを中心に、森林をうまく再現したオカピ飼育場や大きな猛禽類が飛び交い迫力のあるバードハウスがあります。

ブライドープ動物園:コンゴ民主共和国の森林を再現したオカピ舎
コンゴ民主共和国の森林を再現したオカピ舎

アフリカゾーンでひときわ目立つ不思議な建物はキリンの屋内飼育場。

ブライドープ動物園:サステナブルなキリン舎
サステナブルなキリン舎

アフリカで使われる畜産動物の囲いを再現した飼育舎には木や葦といった自然素材が使われており、建設そして改修(閉鎖)の際になるべくロスが出ないことを目的としたサステナブルな作りとなっています。

また、太陽光や雨水、風などの自然の力をうまく取り入れられる設計となっています。

ブライドープ動物園:太陽光が降り注ぐ室内
太陽光が降り注ぐ室内

天井が高く広々としており、十数頭のキリンが十分に動き回れるものでした。

シェーンブルン動物園のサル舎やハーゲンベック動物園のオランウータン舎など、ヨーロッパの動物園にはユニークな動物園建築が数多くあり、現代建築の視点からも楽しむことができます。

天空のゲラダヒヒ

正面ゲートからは最奥地となる、サブゲート(ロッテルダム中央駅から一番近いゲート)目の前にいたのはゲラダヒヒ。

ブライドープ動物園:エチオピアの山岳地帯に暮らすゲラダヒヒ
エチオピアの山岳地帯に暮らすゲラダヒヒ

約10年前までは日本モンキーパークにもいた種ですが、現在は剥製となっており、日本の動物園では見られない種です。

実は今回の旅で野生のゲラダヒヒ観察をしようとエチオピア訪問を予定しておりましたが、治安悪化の影響で断念することに。

決定した数日後の出来事であったため、思わず「え、まじか」と声を出してしまいました。

驚きと嬉しさで動揺してしまいましたが、せっかくの貴重な機会ですので落ち着いてじっくりと観察させていただきました。

ブライドープ動物園:毛づくろい中のゲラダヒヒ
毛づくろい中のゲラダヒヒ

全身の毛が長く、黒い顔と無毛の赤い胸が特徴的なゲラダヒヒ。

その立派な見た目とは裏腹に心優しい動物です。

平和を好み、群れ同志での喧嘩はほとんど起きることがないそうです。

そういった性格からか、ベジタリアンでもあります。

いつかエチオピアのシミエンの山岳地帯で悠々と暮らす野生のゲラダヒヒの姿を目の当たりにしたいです。

ブライドープ動物園:ゲラダヒヒの子どもが元気いっぱい走りまわってました
子どもも元気いっぱい走りまわってました

ヨーロッパの花園キューケンホフ公園や世界遺産の風車群キンデルダイク、名画「真珠の耳飾りの少女」を所有するマウリッツハイス美術館など、オランダを代表する観光地への玄関口となるロッテルダム。

海外旅行中に動物園?と思われる方が多数かと思いますが、動物やもちろん展示方法や建築物など日本とは違う気付きがたくさんあります。

ロッテルダム中央駅からすぐのため、騙されたと思ってぜひ訪問してみてください。 

きっと新しい発見があるはずです。