【名称】タンカハン保護地区(Tangkahan Conservation Response Unit)
【おすすめ度】★★★★☆4
【見れた動物】スマトラゾウ。
【ポイント】世界一小さいゾウ、スマトラゾウのサンクチュアリ。餌やりやブラッシング体験を通し保護活動や問題について学ぶプログラム。
【料金】700,000Rp.≒5,460円(バイク送迎、入場料込)
【アクセス】ブキッラワン(Bukit Lawang)よりバイクにて2時間。
※2019年4月
スマトラ島のジャングルにはオランウータンやトラだけではなく、スマトラゾウもいます。
スマトラゾウはアジアゾウの中で一番小さい、つまりゾウの中で一番小さい種類です。
そんなスマトラゾウに会いに、オランウータンジャングルトレッキングの後、タンカハン保護地区へ向かいました!
絶滅危惧種最高位のスマトラゾウ
スマトラゾウは、プランテーションのための森林伐採、象牙販売のための密猟により数が激減し、
絶滅危惧種の最高位、近絶滅亜種(CR)になっています。
生体数は3,000頭弱程と言われています。
さらには、ゾウと人間の共存において軋轢が生じ、住民に殺されてしまうこともあります。
今回訪れたタンカハン保護地区はスマトラゾウのサンクチュアリとして、
違法行為の取り締まりや、教育、森林伐採の注意喚起、村とゾウお互いのためのパトロールや調査を行っています。
タンカハン・スマトラゾウ保護区へのアクセス
グヌン・レウセル国立公園の奥地、公共交通機関が皆無の場所にあるため、
オランウータンジャングルトレッキングの申し込みついでにアレンジしてもらいました。
スマトラオランウータンを観察した次の日に兄貴ガイドが再びゲストハウスに迎えに来ました。
この日に関してはしっかりと兄貴ガイド自身がアテンドしてくれました。
おんぼろバイクに二人乗りで出発!
ブキッラワンの村からは約二時間の長旅です。
気持ちの良い景色が続きますが、ご覧の通り道はガッタガタ。
すぐに腰もおしりも痛くなる最悪なツーリングでした。
写真の右上をご覧ください。
木がなぎ倒されており、平原になっているのがわかりますか?
これが社会の教科書で知るプランテーションです。
プランテーションとは国際的に取引価値の高いものを栽培する農業の方法です。
インドネシアではパーム油のためのアブラヤシが栽培されており、
中には違法な森林伐採が行われているため、豊かな生態系の破壊されています。
スマトラゾウと水遊び
悪路を進みやっとの思いでタンカハン保護区に到着しました。
入場するためは事前予約が必要みたいでしたが、ここは兄貴ガイドがきちんとやってくれていました。
車を借り上げていた欧米人と同じグループとなり、
まずは受付でスマトラゾウについての問題や現状の説明を受けます。
タンカハン保護区は観光客向けのプログラムを行うことで得たお金を、
スマトラゾウを絶滅から救う活動に充てています。
説明を受けた後は川沿いで待機。
少しすると奥の方からスマトラゾウが颯爽と登場しました。
ここに住んでいるスマトラゾウは半野生的な暮らしをしており、
時にはジャングルのパトロール隊の役目も果たすおりこうさんです。
小象含めて10頭ほどがやって来てくれました。
そこからはラオスの時のように、背中に乗りお散歩をしたり、
川の中で大きな身体をブラッシングしたり、
おやつをあげたりしました。
1時間程で全てのプログラムは終了しました。
まとめ
このような場所へ行くと、野生動物の絶滅を救うために自分には何ができるんだろうと考えます。
違法な森林伐採をしない、密猟をしないなどはもちろんのこと、
今後もそれらをしない・させないことが大事です。
ですが現地のことも知らない、専門知識もない、語学力もない僕には難しいことです。
では自分の中でなにができるのだろうと考えました。
その答えは、旅人として多くの場所・施設を訪れ、お金を落とすこと、
そして、このブログを続け、少しでも多くの方に現地を訪れてもらうきっかけを作ることだと思いました。
現地に行き、使ったお金が行動に起こせる人に渡り、活動が続くことを心から望んでいます。