※2024年8月:申し込み方法など最新の情報へと更新・加筆しました。
ライオンにサバンナゾウ、キリン、シマウマ、ヌー、、、
アフリカのサバンナでたくましく生きる野生動物たちに出会うツアー、それがサファリです。
東アフリカ地域で広く使用されているスワヒリ語で小旅行という意味を持っているサファリですが、小旅行とは言い難い、大きな感動を得られる冒険の旅です。
日本からはアフリカは遠く、一生に一度の体験になってしまう可能性が高いサファリ。
そのため、どこでサファリをするか、どうやって申し込めばいいか悩む方が多いかと思います。
本記事では、アフリカの中でも特にサファリが盛んなケニアとタンザニアのツアー内容を比較・徹底検証し、さらにサファリツアーの申し込み方法についてもご紹介します!
はじめてサファリをする方は必読です。
比較対象とするケニアとタンザニアのサファリスポット
ケニアとタンザニアにはサファリができる国立公園や保護区は数多く存在します。
その中でも特に有名なのが、ケニアのマサイマラ国立保護区(Masai Mara National Reserve)とタンザニアのセレンゲティ国立公園(Serengeti National Park)。
世界屈指の野生動物の宝庫であり、テレビや雑誌でとりあげられることも多いため、多くの観光客や専門家が訪れています。
僕は両方のサファリツアーに参加したことがあるため、当時の思い出を振り返りながらこの2つのサファリの聖地について執筆していきたいと思います。
見ることのできる動物の違い
観察できる動物の種類に関しては全く変わらないです。
その理由は両サファリスポットは隣合わせのためです。
国境を挟んで北がマサイマラ国立保護区、南がセレンゲティ国立公園ですが、動物たちに国境は関係ありません!
BIG5(ライオン、ゾウ、バッファロー、サイ、ヒョウ)をはじめ、キリン、シマウマ、ヌー、インパラ、カバ、クロコダイルなど、多種多様な動物を観察することができます。
ベストシーズン
何をもってベストシーズンというかは人それぞれですが、ここではオグロヌーの群れを基準としました。
毎年100万頭を超えるオグロヌーが餌を求めてマサイマラ国立保護区とセレンゲティ国立公園を行き来しています。
サバンナを埋め尽くすオグロヌーの大群は圧巻です。
特に7月~9月にかけて、マサイマラ国立保護区ではセレンゲティ国立公園から来るヌーやシマウマがマラ川を命がけで渡る光景を目にすることができます。
一方、セレンゲティ国立公園にヌーの大群がいる2月は出産シーズンと重なるため、ヌーの赤ちゃんを見ることができます。
景観の違い
景色が変化に富んでいるため、車窓からの眺めに飽きがこないのはマサイマラ国立保護区です。
一方で、360度地平線が広がるセレンゲティ国立公園の光景は、僕のサファリ体験史上最もインパクトがありました。
どちらも甲乙つけがたいです。
動物の見やすさ
動物の見やすさは運やタイミングによってもちろん変わりますが、どちらかというとケニアのマサイマラ国立保護区の方が見やすい環境にあるといえます!
その理由は動物へのアプローチのルールに違いがあるためです。
セレンゲティ国立公園問わず国立公園でサファリする場合、道を逸脱して動物に近づくことは禁止されています。
一方、ケニアのマサイマラ国立保護区は“保護区”であるため、動物を刺激しない限り若干であれば道を逸れて動物に近づくことが許可されています。
(私営保護区になるともっとルールがゆるくなります。)
そのため動物を近くで見れる可能性が高いのはマサイマラ国立保護区です。
セレンゲティ国立公園も決して近くで動物を見られないということではありません。
自分の運を信じましょう!
首都からのアクセス
首都からのアクセスはケニアのマサイマラ国立保護区の方が良いです。
首都ナイロビから車で約8時間、国内線を使えば1時間ちょっとでマサイマラ国立保護区に到着することができます。
一方、タンザニアの首都ダルエスサラームからセレンゲティ国立公園まで行く場合はまず車もしくは国内線でアルーシャという町に行き、そこからまた車に乗る必要があるため、合計15時間以上かかります。
もしも日本から貴重な休みを利用してサファリをしたい場合はマサイマラ国立保護区を強くおすすめします。
また首都ナイロビはサファリ以外の観光地も充実しているため、最低7日間あればマサイマラ国立保護区でのサファリ含めて満足度高い旅程を組むことができます。
サファリツアーの申し込み方法
申し込み方法については両国まったく変わりはありません。
マサイマラ国立保護区へのツアー、セレンゲティ国立公園へツアー共にインターネットで事前予約が可能です。
まず簡単な方法として、VeltraやViatorなど、世界各国の現地発着ツアーを販売しているサイトがあります。
日本語で検索できるほか、いくつかのプランをサイト内で比較できるため、使い勝手がいいです。
英語ができる方は、サファリツアー専門予約サイトSafari Bookingsをおすすめします。
ケニアやタンザニアだけでなく、アフリカ中のサファリを検索することができます。
ただし値段はあくまでも概算です。
そのためVeltraやViatorのようにクリックひとつで申込できるわけではなく、見積依頼をした後に直接ツアー会社とのやりとりが必要です。
若干の面倒くささはありますが、専門サイトというだけの豊富な情報と内容が揃っていますし、内容や金額交渉が可能な点が大きなメリットです。
英語が苦手な方や安心安全で手厚いサポートがほしい方は、日本の旅行会社のツアーに申し込むという方法があります。
JTBや近畿日本ツーリストといった大手旅行会社やアフリカ旅行専門の道祖神、秘境ツアーのパイオニア西遊旅行が有名です。
またケニア、タンザニアにおいて、日本人経営(または日本人スタッフがいる)の旅行会社もいくつかあります。
現地事情に精通しており、現地到着後にトラブルがあっても時差関係なくサポートいただけるところが魅力的です。
もちろん現地で直接申し込むこともできます。
現地の旅行会社に足を運んだり、ホテルやゲストハウスに紹介してもらったり、街中で声を掛けられたツアー会社に話を聞きに行くといった方法があります。
ネット上にでていない格安ツアーやラストミニッツツアーに申し込みできることも。
僕が2014年にセレンゲティ国立公園、2016年にマサイマラ国立保護区を訪れた際は、両方ともゲストハウスに紹介してもらいました。
ただし、最近はネット予約が主流になり、街中で声をかけられることは少なくなったそうです。
サファリツアーの料金
料金は日数や内容、為替などにより左右されるため一概には比較はできませんが、前述のSafari Bookingsで検索してみるとケニアの方が安い結果となりました。
2泊3日のツアーで検索した場合、マサイマラ国立保護区は50,000円前後~、セレンゲティ国立公園は80,000円前後~といった具合です。
ちなみに僕が、過去に現地で直接ツアー会社と交渉し申し込んだ際の金額は以下の通りでした。
キャンプサイトの違い
マサイマラ国立保護区のキャンプは非常に快適でした!
既存の大型テントには温水シャワーやトイレもあり、グランピングのような形です。
一方、セレンゲティ国立公園のキャンプサイトはザ・アウトドア!
共用の冷水シャワーやトイレはありますが、国立公園内のただの平地にテントを立てて寝るため、
大自然を存分に味わうことができます。
フェンスなどもないため、動物がキャンプサイトに遊びに来ることも!
サファリカーの違い
サファリカーのほとんどは日本が世界に誇るTOYOTAのものです。
ランドクルーザーとハイエースがあり、動物が見やすいように上部が空く仕様になっています。
ハイエースツアーに参加したほうが安くすみます。
車内には簡易的な動物図鑑と双眼鏡が数個用意されており、参加者は自由に使うことができます。
個人的にはランドクルーザータイプがカッコいいので好きです。
ケニアとタンザニア、おすすめのサファリは?
いかがでしたでしょうか?
ケニアのマサイマラ国立保護区、タンザニアのセレンゲティ国立公園共に長所短所ありますが、初めてサファリに行く人場合はマサイマラ国立保護区をおすすめします!
首都からのアクセスが良く、金額は安い、動物を間近で観察できる可能性が高い、宿泊施設も快適だからです。
ただ個人的にはセレンゲティ国立公園を強くおすすめします。
これまでケニア、タンザニア以外でもサファリをしていますが、ダントツで忘れられない素晴らしい世界が広がっていたからです。
いずれにしてもサファリは人生において最も心に残る体験のひとつになることは間違いありません。
ぜひケニアとタンザニア、両国でサファリツアーに参加してみてはいかがでしょうか!?