ライオン、キリン、アフリカゾウ、シマウマ、ヌー、、、
アフリカのサバンナでたくましく生きる動物達を観察するツアーがサファリです。
サファリツアーが有名な国がケニアとタンザニアですが、
サファリをするのにおすすめの国はどちらでしょうか?
本記事ではケニアとタンザニアのサファリをありとあらゆる面で比較・徹底解説していきます!
特に初めてサファリツアーに参加したい方は必見です!
Contents
比較対象とするケニアとタンザニアのサファリ
ケニアとタンザニアにはサファリ可能な国立公園は数多く存在します。
その中で、世界的に有名で野性動物の宝庫として知られるケニアのマサイマラ国立保護区(Masai Mara National Reserve)とタンザニアのセレンゲティ国立公園(Serengeti National Park)を比べてみましょう!


僕はこの二つのサファリスポットにて、最安値に近いサファリツアーに参加しました。
見ることのできる動物の違い
観察できる動物の種類に関しては全く変わらないです。
その理由は両スポットは隣合わせのためです。
国境を境としマサイマラ国立保護区とセレンゲティ国立公園に分かれていますが、
動物達に国境は関係ありません!


BIG5(ライオン、ゾウ、バッファロー、サイ、ヒョウ)をはじめ、アフリカゾウ、キリン、シマウマ、ヌー、インパラなど、
東アフリカに住む動物はどちらの国でも見ることができます!
ベストシーズン
何をもってベストシーズンというかは人それぞれですが、ここではオグロヌーの群れを基準としました。

100万頭を超えるオグロヌーは、餌を求めてマサイマラ国立保護区とセレンゲティ国立公園を行き来します。
サバンナを埋め尽くすオグロヌーの大群は圧巻の光景です。
特に6月~8月にかけては、マサイマラ国立保護区ではセレンゲティ国立公園から来るヌーやシマウマが、マラ川を渡る姿を観察することができます。

誰もが一度はドキュメンタリー番組で見たことがあるヌーの川渡りは、世界中の観光客や専門家を魅了しています。
一方、セレンゲティ国立公園にヌーの大群がいる2月は出産シーズンと重なるため、ヌーの赤ちゃんを見ることができます。
どちらも魅力的なため、勝敗を付けるのは難しいです。
景観の違い


景色が豊かでサファリ中に飽きがこないのはマサイマラ国立保護区です。
そのため、初めてサファリをする人にはマサイマラ国立保護区をおすすめします!
しかし、セレンゲティ国立公園の360度地平線の世界は僕史上最も忘れられないサファリの光景です。
どこまでも続くサバンナをサファリカーで突き進む経験ができる唯一無二のスポットです。
動物の見やすさ
動物の見やすさは運やタイミングによってもちろん変わりますが、
どちらかというとケニアのマサイマラ国立保護区の方が見やすい環境にあると言えます!
その理由は動物へのアプローチのルールに違いがあるためです。


タンザニアのサファリは基本的に道を逸脱して動物に近づくことは禁止されています。
一方、ケニアのサファリは動物を刺激しない限りは道を逸れて動物に近づくことが許可されています。
そのため、サファリカー同士がポジション争いを繰り広げることもあります。
動物を近くで見るということに関してはマサイマラ国立保護区に軍配が上がりますが、動物は少しかわいそうでした。
セレンゲティ国立公園も決して近くで動物を見られないということではありません!
道沿いには水が溜まる溝ができていることが多く、それを目掛けて集まる動物もいます!
首都からのアクセス
首都からのアクセスは圧倒的にマサイマラ国立保護区の方が良いです。
ダルエスサラームからアルーシャのキリマンジャロ空港)まで飛行機で向かえば、
同じくらいの所要時間で公園に到着することができますが、ダルエスサラーム空港からキリマンジャロ空港の便数は少なく高価です。
また、セレンゲティ国立公園の面積はマサイマラ国立保護区の8倍もあるため、到着してからの移動も大変です。
アクセス面ではケニアのマサイマラ国立保護区に軍配が上がります。
会社員の貴重な休みを利用して訪れることもできると思います。
サファリツアーの申し込み方法
世界的に有名な場所のため、マサイマラ国立保護区のツアー、セレンゲティ国立公園のツアー共にインターネットで事前予約が可能です。
最近では日本の大手旅行会社もサファリツアーを販売しています。
また直接現地に赴き、
・ホテルやゲストハウスに紹介してもらう
・街中で声を掛けられたツアー会社に話を聞きに行く
といった方法も可能です(僕は双方ともにゲストハウスで紹介してもらいました)
金額を抑えたいのであれば、現地で直接申し込むことがおすすめですが、
予約状況によりすぐに出発できない可能性もあるのでご注意を。
申し込み方法については両国共にさほど違いはないため優劣をつけることは難しいです。
サファリツアーの料金
行った年や、為替、ツアー会社、ツアー内容にもよるので一概に比較はできませんが、
一般的にケニアの方が安くサファリに行けると言われています!
特に現地で直接ツアー会社と交渉し、申し込むという方法を取ると、その違いは一目瞭然。
1日当たりの金額で考えると、ケニアのマサイマラ国立保護区のサファリツアーはタンザニアのセレンゲティ国立公園のサファリツアーの約2分の1の料金という結果でした。
タンザニアでのツアーはタランギレ国立公園やンゴロンゴロ保全地域の入場料も含んでいるツアーだったこともありますが、
同内容で比べたとしてもケニアの方が安いと思われます。
キャンプサイトの違い


マサイマラ国立保護区のキャンプは非常に快適でした!
既存の大型テントには温水シャワーやトイレもあり、グランピングのような形です。
一方、セレンゲティ国立公園のキャンプサイトはザ・アウトドア!
共用の冷水シャワーやトイレはありますが、国立公園内のただの平地にテントを立てて寝るため、
大自然を存分に味わうことができます。
フェンスなどもないため、動物がキャンプサイトに遊びに来ることも!

快適さを求めるのであればマサイマラ国立保護区を、アドベンチャーを求めるのであればセレンゲティ国立公園をおすすめします。
サファリカーの違い


両公園ともに日本が世界に誇るTOYOTAがサファリカーになっていました!
上部が空き、動物が見やすいように改造されています。
車内には簡易的な動物図鑑と双眼鏡が数個用意されており、参加者は自由に使うことができます。
個人的にはセレンゲティ国立公園のランドクルーザータイプがカッコいいので好きです。
ケニアとタンザニア、おすすめのサファリは?
いかがでしたでしょうか?
ケニアのマサイマラ国立保護区、タンザニアのセレンゲティ国立公園共に長所短所ありますが、
初めてサファリに行く人にはマサイマラ国立保護区をおすすめします!
首都からのアクセスも良く、金額も安く、動物を間近で観察できる可能性が高いからです。
また景色に飽きが来にくいほか、宿泊も快適に過ごせるためです。
ただ個人的にはセレンゲティ国立公園をおすすめします。
360度地平線という異世界の中でのびのびと暮らす動物を「自ら探し出す。」という経験ができるからです。
また満天の星空と動物の呻き声など夜も大自然を感じることができるからです。
いずれにせよ、忘れられない体験となることは間違いありません。
ぜひケニアとタンザニア、両国でサファリツアーに参加してみてはいかがでしょうか!?