ペルーのイキトスでアマゾンツアーと街中散策を終え、次にどこへ行こうか悩んでいた僕。
リマに戻り、ラパスやマチュピチュを抜けウユニ塩湖へ行くという王道ルートを通るか、
はたまた違うルートで南米を南下するか。
色々考えている中でふとグアテマラで出会ったご夫婦がアマゾン川を船で下る予定と言っていたのを思い出しました。
ハンモック船に乗り3泊4日かけてブラジルのマナウスまでアマゾン川を下るという冒険心くすぐる内容です。
連絡をしてみるとタイミングが合いそうだったため、ご一緒させてもらうことに!
今回は番外編として、
コロンビアのレティシアからブラジルのマナウスまで約1600kmのアマゾン川ハンモック船旅について書いていきます。
アマゾン川を下るハンモック船とは
アマゾン川の通行に欠かせないのが船。
いかだやボートなど様々なタイプの船があり、大型船は人々の交通手段としてだけでなく、生活必需品を届けるためにも使われます。
そんな大型船の中にはハンモック船と呼ばれる種類があります。
何もないフラットなスペースの天井には何本ものパイプが通っており、
そこに持参したハンモックを吊るし、各々3泊4日の船上生活を過ごすからです!
世界的にも珍しく、アマゾン川の雄大な大自然を眺めながらの船旅となります。
船旅のスタート地点であるコロンビアのレティシアへ
ハンモック船のスタート地点はコロンビアのレティシアという街です。
イキトスからレティシアまではスローボート(2泊3日)や飛行機といった手段がありますが、
8時間程で到着するスピードボートにしました。
チケットはイキトスの中心にある観光センター「i Peru」で船会社を紹介してもらい、8時発のチケットを買いました。
船内食もついていました!
川のため特に大きく揺れることなく、無事にレティシアに到着。
レティシアは「スリーフロンティア」と呼ばれる地域で、その名の通りペルー、コロンビア、ブラジルに接しています。
アマゾン川にも接している街であるため、レティシアからももちろんアマゾンツアーをすることができます。
ペルーのイキトスから船で来た際は、ペルーとコロンビアのイミグレーションに案内してくれます。
なんと船の上にイミグレーションがありました。
川が増水しても機能するように船の上に作られており、時折位置が移動するとのことです。
ここでペルーの出国、コロンビアの入国手続きを終わらせます。
無事に入国スタンプをもらい、レティシアのゲストハウスにチェックインできました。
尚、コロンビアのレティシアからブラジルのマナウスに向かうための出入国は少し面倒くさいものになります。
レティシアと接したブラジルの街タバティンガ間においては、基本的にパスポートチェックなしで自由に行き来できます。
通貨も両替せずに使えます。
そのためコロンビアとブラジルの入出国をする際は自らイミグレーションの建物に赴く必要があります。
下記の図のように、他の国ではイミグレーションが隣合わせだったり近い場所にありますが、
レティシアでは全く違う場所になりますので注意してください!
マナウスへのハンモック船のチケット購入
ハンモック船のチケットは乗船場にて直接買う必要があります。
トラヴェッサ・オンセという通りの西端に各方面へのフェリーのチケット売り場があります。
(アマゾン川地域はGoogleMAPよりMAP’s MEという地図アプリの方が機能していました)
当日でも購入できますが、出航日や金額などかなり頻繁に変更されるとのことでしたので、
事前にチケット売り場で確認し、購入することをおすすめします
またハンモックとハンモックを吊るす紐の購入も忘れずに!
レティシア&タバティンガの街中にはいくつかお店があります(僕はたまたまレティシアで会った日本人もらいました)
ハンモック船に乗船!船内の様子は?
朝9時に船着き場(チケット売り場)に集合、荷物チェックを受けて11時に出航しました。
乗船しまずは自分の陣地を確保し、ハンモックを吊るします。
吊るし方がわからず、オタオタしていると船員のおじいさんが助けてくれました!
このおじいさんも、他のスタッフもとても気さくで優しい方ばかりでした!
さて、船内にはハンモックを吊るすスペースの他、食堂、トイレ兼シャワー、簡易ジム、給水機、洗面台、コンセントがあります。
食事は一日三度アナウンスがあり、時間になったら食堂に行く形でした。
パスタや肉、ポテト中心でボリューム感抜群で美味しかったです。
設備は船によって違うらしく、場合によっては水も持参しなければならないという噂もありましたが、
僕が乗った船はそんなこともなく、船内も綺麗で間違いなく当たりの船でした!
コンセントは数カ所しかありませんでしたが、延長コードにて対応。
地元民だけでなく、欧米人の観光客も乗っており、かなり混雑していたため、
寝るときや席を外すときは念のため、荷物にワイヤーロックをしました。
アマゾン川で過ごす贅沢な時間
ハンモックに寝そべると、目の前にはアマゾンの雄大な景色がずっと続きます。
朝起きてご飯を食べ、本を読んだり、写真を振り返ってるといつの間にか昼食の放送が流れ、
お昼寝から目覚め、何も考えずぼーっとしてたら目の前に美しい夕日が現れます。
夕食を食べて、シャワーを浴びたら、あたりは真っ暗に。
漆黒の夜には星だけが輝いていました。
さっきまで晴れていたと思ったら急に大雨が降ったり、
巨大な雷が過ぎたら虹が出たり。
レティシアからマナウスまでは3泊4日かかりますが、
飽きることなく、あっという間にブラジルのマナウスに到着しました!
マナウス到着直前に通過する不思議な光景ネグロ川・ソリモイス川の合流地点を見逃さないように注意してください!
まとめ
最初はこんなに長い時間耐えられるかなと思っていたけど、全く大丈夫でした。
むしろ時間過ぎるのが早かった気がします。
何にもしなくていい贅沢を堪能しました!
当たり前なことですが、
何もしなくても時間は確実に流れる、だからこそ時間を大切にしようと改めて感じられた経験でした。