【名称】グヌン・レウセル国立公園(Gunung Leuser National Park )
【おすすめ度】★★★★★5
【見れた動物】スマトラオランウータン、トーマスリーフモンキー、イグアナなど。
【ポイント】世界遺産の熱帯雨林をトレッキングし、スマトラオランウータンに会いに行くツアー。ランチタイムにはインドネシア料理や美味しいフルーツを堪能。帰路はタイヤボートで豪快に川をラフティングで下る。
【料金】1,575,000Rp.≒12,285円※グヌンレウセル国立公園1泊2日ツアー料金(ガイド、食事、キャンプ、ラフティング代、入場料など込)
【アクセス】メダン(Medan)空港より空港バスにてピナンバリス(Pin)ang Barisバスターミナルへ(約1時間)、ミニバスに乗り換え3時間程でツアー拠点となる街ブキッラワン(Bukit Lawang)へ。
※2019年4月
オランウータン。
インドネシア語でorangは人間、hutanは森という意味であるため、「森の番人」とも呼ばれています。
アジアの熱帯雨林にのみ生息する大型の類人猿で、近年の森林伐採や都市開発、密猟によって数が少なくなり、
絶滅の危機に瀕しています。
日本の動物園では馴染みのあるオランウータンですが、ここ100年間で80%も減少したとも言われてます。
そんな希少で人間に近い存在に会うために訪れたのがインドネシアのスマトラ島。
オランウータンというとボルネオ島のイメージが強いと思いますが、実はスマトラ島にも暮らしています。
ボルネオオランウータンよりも体毛が長く、鮮やかな褐色で、スリムな体型がスマトラオランウータンの特徴です。
また、ボルネオオランウータンよりも生息数は少ないそうです。
世界遺産グヌン・レウセル国立公園
スマトラオランウータンの観察の舞台となるのは、世界遺産のグヌン・レウセル国立公園。
スマトラ島北部の北スマトラ州とアチェ州にまたがる世界遺産の熱帯雨林は、
スマトラオランウータンの最後の安息地の一つと言われています。
スマトラサイやスマトラゾウといった他の希少種も暮らすジャングルは、
パームツリーのための農地拡大や地球温暖化の影響で規模が縮小しており、
危機的状況に直面しています。
また密猟が今も行われてしまっている場所でもあります。
グヌン・レウセル国立公園へのアクセス
ブキッラワンという村がグヌン・レウセル国立公園のトレッキングの拠点となります。
マニラに滞在していた僕は、クアラルンプール乗り継ぎにてメダン空港に到着し、
まずはブキッラワンへのミニバスが出ているピナンバスターミナルへ向かいました。
とても綺麗に整備されたメダン空港には到着ロビーに旅行客用のデスクもあったため、
ここでもツアーを申し込むこともできるかと思います。
メダンの治安はとても悪いとされているので、不安な方はここで予約するのもいいかも知れません。
空港からの大型バスに乗り、ピナンバスターミナルに到着。
ちょうどブキッラワン方面のミニバスがあったため、迷うことなく乗車できました。
空港のデスクで事前にブキッラワンまでの料金のメモを貰いましたが、その通りには行きませんでした。
ミニバスの車内はとてもボロボロで、バスの中でさえたばこを吸ってもいい環境でしたが、
大自然の中を突っ走る気持ちの良い山道でした。
3時間程でブキッラワン近くのバスターミナルに到着。
村の中心部まではここから1km程あるため、徒歩もしくはサイドカー付きの自転車またはバイクにて移動しました。
ジャングルトレッキングの拠点となるブキッラワン
ブキッラワンはグヌン・レウセル国立公園の中にある村で、中心に大きな川が流れています。
この川の両岸に、高級ホテルから1泊数百程度のゲストハウスやレストランがたくさん並んでおり、
予算にそって宿泊先、レストランを選ぶことができます。
イスラム教国家ですがレストランにはビールもありました。
2004年のスマトラ島沖地震では、この川が大氾濫し、数百人の方の命が失われた悲しい出来事がありましたが、
のどかな暮らしと人々の暖かさが広がる村であり、また行きたい場所の一つです。
10日間滞在したのですが、宿の主人とその友人とおしゃべりしたり、
河原でのんびりしたりと、とても優雅な時間を過ごせました。
ジャングルトレッキングの予約と料金
アジア人はいなかったものの、欧米人には知られている国立公園ということもあり、
宿とツアー会社が繋がっているため、宿のデスクでトレッキングの相談と予約が可能です。
が、僕はミニバスの中で仲良くなった人の兄貴がトレッキングガイドということだったので、
おうちにお邪魔し、お昼ご飯を頂きながらトレッキングについて聞きました。
水は持参となりますのでご注意ください。
ジャングルの湿気は凄いため、脱水症状にならないように多めに持っていくといいでしょう。
ジャングルトレッキングの日本語情報は少なく、相場も曖昧でしたが、直観的に悪くない金額だと思ったのでそのまま申し込みました。
基本的には
宿に到着→ホテルが紹介してくれるガイドまたはツアー会社に頼む→ライセンスもしっかり確認する
というのがジャングルトレッキングの正しい申し込み方法です。
というのも実は、少しばかりこの兄貴(自称)ガイドに騙されました。
ジャングルトレッキングには行けましたが、最後の最後にお釣り(2,000円ほど)を持ち逃げられました。
トレッキング自体も本来は僕1名に対し兄貴1名のツアーだったのですが、
当日に行けなくなったからと言って他のトレッキンググループに混ぜられました。
結果的にはオランウータンも間近で観察でき、グループのガイドも参加者もとても良い人達でしたし、
さりげなく参加者に聞いたらトレッキング代金もほぼ同じだったので、特に文句はありませんが、
間違えればお金持ち逃げ&トレッキングに参加できずという最悪な事態になっていました。
ライセンスを確認しなかった僕に非があるため、反省してます。
村には兄貴ガイド同様に、どこ所属か曖昧なフリーガイドがうろうろしてましたのでお気を付けください。
また、インドネシアの通貨ルピアは桁がとても多いので計算ミスにもご注意を!
僕もトレッキング代金支払う際あやうく0を一つ多く渡しそうになりました。