【名称】レミュールパーク(Lemur’s Park)
【おすすめ度】★★★★☆4
【見れた動物】ワオキツネザル、ベローシファカ、ハイイロジェントルキツネザルなど。
【ポイント】マダガスカルの首都アンタナナリボ郊外にある原猿類が暮らす半自然の公園。国立公園に行かずともワオキツネザルやベローシファカなどの数種の原猿類を観察できる。9月はワオキツネザルの出産シーズン。
【料金】50,000Ar≒1,472円(ガイド付)
【アクセス】首都アンタナナリボ(Antananarivo)のArrêt de bus terminalよりGのミニバスにて1時間。
【公式サイト】https://www.lemurspark.com
※2019年9月
白と黒のリングが施された長い尾を持つワオキツネザル。
数多くの日本の動物園でも飼育されており、人気者の一つといっても過言ではないあのサルです!
ワオキツネザルを始めとするキツネザル類や童謡でお馴染みのアイアイなどを原猿類(レミュール/Lemur)と呼びます。
原猿類は人間と一番かけ離れた原始的なサルと言われており、小型で脳の発達が低く、顔がとんがっているのが特徴です。
ゴリラやチンパンジー、オランウータンなどといった類人猿とは全く異なる外見、暮らしをしています。
これら原猿類の多くはマダガスカルにしか生息していない固有種であり、
マダガスカル東部にのみ生息するインドリ、特定の保護区にしか生息していないシファカなど、
驚くほど分布図がバラバラです。
マダガスカルのインフラはまだまだ発展途上であるため、野生の原猿類を観察するためには、
長い日程が必要となります。
しかし、首都アンタナナリボ郊外には原猿類が一堂に会する公園があります。
それがレミュールパークです。
レミュールパークとは
アンタナナリボの西に位置するレミュールパークには、
ワオキツネザルやベローシファカなど数種の原猿類が放し飼いの状態で暮らしています。
地形を上手く利用し、原猿類が逃げ出すことができない環境が作り出だされている公園です。
レミュールパークへのアクセス
レミュールパークに行くために、アンタナナリボの中心のArrêt de bus terminalからGのミニバスに乗りました。
運転手にレミュールパークと伝えておけば目の前で降ろしてくれます。
日本の田園風景に似た道を走り、1時間程で到着しました。
レミュールパークで暮らすキツネザル達
エントランスに到着し、入場料50,000Arを支払います。
この入場料にはガイド料も含まれており、ガイド無しで公園を周ることはできません。
「こんにちは」と突然ガイドに日本語で挨拶されました。
どうやら設立には日本人が関わったようで、日本人観光客も少なくないと言っていました。
レミュールパークは川に沿った斜面を切り開いた場所にあります。
川が堀の役目を果たしているため、原猿類は逃げ出すことができません。
放し飼いにされている原猿類は、公園内の所々にある餌場に集まっていることが多いです。
まず出会ったのはベローシファカ!
ベローシファカは地面を歩くときに横っ飛びで移動する不思議なサルです。
CMで見たことあるかたもいるかもしれません。
骨格の問題で地面を歩けないからジャンプするらしいです。
その他にもシロクロエリマキキツネザル、コクレルシファカ、ハイイロジェントルキツネザル(バンブーレミュール)に出会えました!
子育て奮闘中のワオキツネザル
公園の一番奥まった場所には20匹程のワオキツネザルがいました!
キツネザルのなかでは代表的と言っても過言ではないほど有名なサルで、
長い尻尾に白と黒の輪があるのが特徴です。
個体によりますが平均で14~15個の輪があるそうです。
手前にいるホウシャガメ(マダガスカルホシガメ)もマダガスカル固有種。
密輸の被害に合っている超希少種のため、カメマニアの中では世界で一番手に入りにくいリクガメと言われています。
レミュールパークはホウシャガメの保護施設としての役目も果たしていました。
そして、訪れた9月はちょうどワオキツネザルの出産シーズンだったため、
かわいいかわいい赤ちゃんにも会えました!!!
約1時間でガイドツアーは終了し、チップを渡して帰路へ。
帰りは目の前でミニバスを止めて乗り込みました。
行きとは違いほぼすべてのミニバスがアンタナナリボのバスターミナル行きなので安心です。
まとめ
各写真のクレジットの通り、上記の原猿類だけでもマダガスカル島を東西南北と移動する必要があります。
そのため、簡単に原猿類を観察できるレミュールパークはおすすめです!
日本の動物園でも安易に見ることができるサルですが、アンタナナリボからのアクセスも良いため、
バオバブ街道ついででも訪れてみてはいかがでしょうか。